結論サマリー
- 送料体系を「サイズ×温度帯の4段階」(B-1)へ全出店企業とも即時移行し、送料は商品ページと送料表ページで事前開示する(DEC-0121/0124/0127で決定済み。実行待ち)。
- 根拠=現状は送料がチェックアウトまで顧客に一切見えず(2026-07-19サイト実査)、カゴ落ち理由の1位は「送料・追加費用」(米Baymard 48%・国内調査 46.1%)。構造がこの最悪型に一致していた。
- 制約=大帯レート(+400円)は100サイズ関東圏内の実費を約130円下回るケースがあり、出店企業へ正直に開示し個別調整に応じる(DEC-0127)。宛先別の細分化は注文実績が貯まってから再評価(DEC-0125)。
1発端:送料が見えていなかった(2026-07-19 実物調査)
検討の入口は「一括送料(常温1,000円/クール2,000円)は顧客に高い印象では」という問いでしたが、実物を調べると問題の形が違いました。
① サイトのどこにも送料の金額が書かれておらず、顧客が送料を知るのは支払い直前のチェックアウトが最初。② 特定商取引法の表記は「配送料(各商品ページに記載)」なのに、商品ページに記載が無い(表記と実物の不整合。弁護士確認中の改訂と合わせ、商品ページへの送料表示の実装で解消する)。③ 送料の実物は一括ではなく、PuppetVendors上で出店企業ごとに設定されたレートで動いていました(浜勘・燻舎=常温1,000円/クール1,500円、ライドウィズ=両帯1,500円)。
2データ:送料は購入をやめる理由の1位
カゴに入れた商品を買わずに離脱する理由の第1位は、国内外とも「送料・手数料などの追加費用」です。米Baymard Instituteの大規模調査で48%、国内FORCE-R調査(2024年12月・355名)で46.1%。特に「支払い直前に初めて送料が分かる」体験が離脱を生みます——めっけMONの現状(1章)はまさにこの型でした。
一方で、産直の競合(食べチョク・ポケットマルシェ・JAタウン)はいずれも送料を事前に見せる運用で共通しています。送料の水準自体は、当社の1,000〜1,900円は食べチョクの実勢(756〜1,944円)の範囲内で、高すぎるわけではありません。
3決定:B-1(サイズ×温度帯4段階)の設計とレート
決定の骨格(4つのDEC):①B案を具体検討し事前開示は商品ページ+送料表の両方で行う(DEC-0121)→ ②具体検討の結論としてB-1へ全出店企業即時移行(DEC-0124。全社ともまだ商品販売前=移行コストが最小の今やる)→ ③宛先別の細分化は急がず注文実績で再評価(DEC-0125)→ ④大帯レートは現行+400円(DEC-0127)。
仕組み=商品の送料区分コード(DEC-0099)の帯の内側に「小/大」のサブ帯を切るだけで、既存商品はすべて「小」に落ちるため顧客の支払額は1円も変わりません。変わるのは「今後、大きな箱の商品を出すときの受け皿ができる」ことだけです。
+400円の意味(判断の根拠):実費調査では、実費中立なら+500〜600円(案イ)でした。佐々木は顧客の買いやすさを優先して+400円(案ア)を選択——100サイズ関東圏内の実費(1,530円)を約130円下回るケースがあり、出店企業に差損が出うることを認識した上での判断です。緩和策として、一報文面で差損の可能性を正直に開示し、申し出があればその企業だけ個別レートに調整します(PuppetVendorsは企業別レートのため追加コストなしで可能)。
| 出店企業 | 常温・小 | 常温・大 | クール・小 | クール・大 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 株式会社浜勘 | 1,000円 | 1,400円 | 1,500円 | 1,900円 | 小=現行据え置き/大=新設。設定前に一報・合意 |
| 燻舎 | 1,000円 | 1,400円 | 1,500円 | 1,900円 | 同上 |
| 株式会社ライドウィズ(自社) | 1,500円 | 1,500円 | 1,500円 | 1,500円 | 全帯同額=実質現状維持。販売中ワイン2品の支払額を確実に不変にする(DEC-0082保護) |
| 尾道水産 | — | — | — | — | テスト用ダミー企業・公開対象外のため変更しない |
採らなかった選択肢とその理由根拠
大帯レートの4案:(ア)+400円=顧客優先【採用】/(イ)+500〜600円=実費中立(調査時の推奨)/(ウ)+900〜1,100円=120サイズまでカバーするが顧客の過払いが常態化/(エ)企業ごとの実費申告制=精緻だが企業に実費表提出の負荷(「負担をかけない」方針と緊張)。
送料体系の3案:A(現状2帯維持)=送料不可視の実害が残る/B-1(サイズ×温度帯4段階)【採用】/C(宛先地域別の完全細分化)=管理コストが立ち上げ期に見合わず、PuppetVendorsの宛先別対応も公式資料では未確認のため見送り(→4章の理想形の道筋に保全)。
送料無料クーポン:ウェルカム・カゴ落ちメールに送料無料クーポンを実装済みだったが(使用0回)、精算構造の調査で負担が大きいことが分かり取りやめ。シーン別のオファー(送料無料以外の形を含む)として再検討中。
移行しても誤請求が起きない理由(技術設計)詳細
「小」帯のレートを現行額に据え置いたため、既存商品の区分コードはすべて新しい「小」帯に落ち、移行のどの時点でも既存商品の請求額は変わらない。唯一の注意は「大」のコードをレート設定より先に入れないこと(手順書のチェックリストで固定済み)。検証ルール(温度帯×帯の整合チェック)も4段階対応へ改訂する設計で、冷凍品に常温送料が付くといった取りはぐれを機械的に止める。
販売中のワイン2品はコード凍結+自社レート全帯同額の二重の仕組みで、顧客支払額の不変を保証する(DEC-0082)。
4理想形への道筋と実行計画
理想形はサイズ×発着地×温度帯(宛先地域でも送料が変わる、ポケットマルシェ型)。B-1はこの理想形の部分集合として設計してあり、将来「宛先」の軸を足すときはレート表の行を増やすだけで、商品側の作業も作り直しも発生しません。宛先軸の着手は、注文実績で宛先の分布が見えてから再評価します(DEC-0125=答えを急がない問い合わせはしない・実績データで判断する)。
あわせて進める事前開示(DEC-0121):商品ページへの送料表示+送料表ページの新設。特定商取引法の表記(弁護士確認中)は文言を変えず、商品ページ表示を改訂公開までに稼働させることで「各商品ページに記載」を実態として真にする段取りです(テーマの見た目変更はデザイナー金澤さん確認を送付パッケージに同梱)。
2. PuppetVendorsのレート設定(佐々木実機・4行分割)+設定直後のチェックアウト実測で「既存商品の送料が1円も変わっていない」ことを確認
3. 商品データ側の反映(カイ=コード再採番1件・検証ルール改訂・台帳同期)
4. 商品ページ送料表示+送料表ページ(金澤さん確認と併せて実装。特商法改訂公開までに稼働)
5出典・前提
- サイト実物調査(2026-07-19・mekkemon.shop 商品ページ/FAQ/特商法表記/チェックアウト構造・読み取りのみ)
- PuppetVendors送料設定の実機確認(2026-07-19・佐々木スクリーンショット)=出店企業別レートの実測値
- ヤマト運輸 宅急便公表運賃(2025-10-01改定・公式運賃一覧)/佐川急便 飛脚クール便料金表(公式)
- カゴ落ち要因調査:Baymard Institute(米・48%)/FORCE-R調査 2024-12・n=355(国内・46.1%)
- 競合実査:ポケットマルシェ送料表(公式)/食べチョク送料実勢/JAタウン配送案内
- 決定台帳:DEC-0121・0124・0125・0127(本文の決定)/DEC-0082・0099(前提)
- 詳細の検討資料一式:Drive「10_会社・戦略/検討メモ/20260719_送料検討/」(検討メモ・実施手順書v1.1・実費と競合の別紙・一報文面案)
- 見ていないもの:出店企業の契約運賃(当社から不可視・一報で実費を確認)/PuppetVendors精算での送料無料クーポンの扱い(テスト注文で確認予定)/注文実績に基づく宛先分布(実績がまだ無い)